<Header> <Title> Colours of kimono </Title> <File> jmn13 </File> <Participants> <Speaker> <ShortName> woman </ShortName> </Speaker> <Speaker> <ShortName> man </ShortName> </Speaker> </Participants> <Date> 26/02/2010 </Date> <Place> Shizuoka </Place> <Situation> informal monologue </Situation> <Topic> Colours of kimono </Topic> <Source> C-ORAL-JAPON </Source> <Class Type1="informal" Type2="private" Type3="monologue" /> <Length> 09’ 23’’ </Length> <Characters> </Characters> <Acoustic_quality Type="A" /> <Transcriber> M. Ooshiro </Transcriber> <Revisor> K. Matsui </Revisor> <Comments> </Comments> </Header>
1 0-6.308 SAT: 着物 / あのう / 和服独特のその色の重ねってあるんですよね ///
2 6.308-7.707 SAT: 色の重ね ///
3 7.707-21.951 SAT: それはそのう // 十二単に象徴されるように = 十二単も何気ないその / 襟元のね / 色の -> 組み合わせなんですけど / あれあのう / それぞれ主張があるわけですよね ///
4 21.951-55.18 SAT: あのう / ハワイアンのダンスがね / その踊りによって↑その海だったり山だったり / &mm / ね↑そういう / 主張があるのと同じ {%alt: おんなじ} ように / あの色の重ね具合も / あのう / 何気ない組み合わせなんですけど / 秋は秋の / 春は春の / そしてまたそのう = 何て言うのかな ? [///] &mm / 椿なら椿 / 夕焼けなら夕焼け / そういうふうに / その / 色の重ねがあるんです ///
5 55.18-67.383 SAT: それで日本でも / あの / 皇太子殿下しか / &おめ [/] お召しになれない / その / オレンジって言いますかな / 赤って言いますか / その / 独特の / 色があるんですよね ///
6 67.383-73.824 SAT: そしてあのう / お寺さん↑ お寺もそうです ///
7 73.824-97.71 SAT: あのう / ええこちらでは / = 何と言うのかな / お寺さん [///] おっさまって言うんですけど {%act: laugh} / あのお寺の = 和尚さんって言うんですかね / 標準語では和尚さん [///] 和尚さんも / その -> 和尚さんの / その格付けによって / 緋の衣紫の衣 ↑ それぞれに / その / ランクの方しか / 身にまとえない色っていうのもあるんですよね ///
8 97.71-102.42 SAT: &か [/] {%alt: だから} 独特の色合い / 色の文化って言いますかねえ ///
9 102.42-104.851 SAT: あのう / 呼び方もそうですよね ///
10 104.851-119.315 SAT: グレイにしましても / あのただグレイじゃなくて / 利休鼠{%alt: りきゅうねずみ}とかね // ひわいろ {%alt: 鶸色} とか / あのういろんな = 萌黄 {%alt: もえぎ} とか [///] いろんな = 浅葱 {%alt: あさぎ} とか [///] いろいろあるんですよ ///
11 119.315-128.07 SAT: 利休鼠は / あの / お茶の↑ あの利休 ↑ お茶の先生の利休 [/] 利休 / さんが好んで / 使われた色///
12 128.07-129.319 SAT: 利休鼠 ///
13 129.319-130.63 SAT: グレイですけどねえ ///
14 130.63-137.777 SAT: &mm / とかねえあのう / その / 色彩の文化って言いますかねえ ///
15 137.777-144.476 SAT: それが / あの / 衣装とともに / 日本の着物とともに発展してきたように / 思いますねえ ///
16 144.476-152.775 SAT: 私があの一番今その / 日本の / 色↑ &mm / 勉強したいことの一つですよね ///
17 152.775-159.27 SAT: ときいろ {%alt: 鴇色} ひわいろ {%alt: 鶸色} 萌黄浅葱 / ああ &し [/] いろいろあります ///
18 159.27-184.159 SAT: あのう / 緑の中でも本当にあの / ま / 詳しくはないので / &これ[/] これ以上はお話しはできませんけれども / あの機会があったら是非その / あの / ね = そしてまたあのう / 洋服と違いましてねえ / あの / 昔のその自然の素材で &と[/] 染めた ↑ あの色///
19 184.159-190.514 SAT: あの / それはもう今のこの科学の染料ではもう絶対出ない色合いっていうのがあるんですよね ///
20 190.514-198.308 SAT: 紫一つ取りましても / あのう /古代紫 ↑ 美しい色ですけど ///
21 198.308-218.765 SAT: でまたあのう / 黒の染め方でも / あの / 一度そのう [///] いきなり黒で染めていくんじゃなくて / あの / 関東式 ↑ [///] 関東の方では / 一度紫に染めてから / あの重ねて重ねて色を重ねていって / あの黒を出すように聞いてます ///
22 218.765-231.158 SAT: でこれが関西になりますと / 一度あの紅 {%alt: あか} / 紅 {%alt: あか} ってあの紅 {%alt: くれない} のこの紅 {%alt: あか} ですけど / 紅 {%alt: あか} に染めてから重ねて重ねて / あの / 黒にしていくんですよね ///
23 231.158-260.272 SAT: だからその // 土地土地によっても / 色の出し方も違いますし / あのう / 着物の {%alt: な} 中でも / あの帯締め帯揚げって言うんですけど= 帯締めっていうのは帯をとめる 一本の紐なんですけどねえ / あの = 組み紐です [///] あの / 絹の糸を / かた -> んかたん {%com: onomatopoeia} とこう組んで / 長 -> い紐ですけど [///] 帯締め一本で / 全体の印象が [/] 印象ががらりと変わりますしね // あの / 帯揚げも / 絞りのもの平織りのものいろいろありますし {%alt: ありまし} / 小物一つでうんとあの / 変わってきます ///
24 260.272-269.431 SAT: あの / 帯揚げも / 絞りのもの平織りのものいろいろありますし {%alt: ありまし} / 小物一つでうんとあの / 変わってきます ///
25 269.431-297.694 SAT: 秋には秋の / 色 / 春には春の色 / 山吹重ねですとか / あの &つ [/] 菊重ねですとか / あの / 梅重ね / 若草重ね / あのいろいろあのう &い [/] 色 = これは {%com: noise} あのう = 何と言うんだろ [///] コーディネイトいう [/] カラーコーディネイトって言うんですかねえ [///] あります /// 私があのう / 今本当にお勉強したい色あのう [/] ことの一つですね ///
26 297.694-304.536 INT: そのう / ある特定の人にしか / 身に着けられないのが [/] 色があるって +
27 304.536-305.419 SAT: あります ///
28 305.419-307.005 INT: xxx {%alt: おっしゃいましたよね} <皇室の>
29 305.419-307.005 SAT: [<] <ええ> /
30 305.419-307.005 INT: 人<とか> /
31 305.419-307.005 SAT: [<] <ええ> ええ ///
32 307.005-309.879 INT: あの / 和尚さんでも {%com: noise} / <ランクの高い人とか> ///
33 307.005-309.879 SAT: <ええ {%alt: assent repeatedly}> ///
34 309.879-320.296 INT: そういうのはもう着物を作る人が +
35 309.879-320.296 SAT: はい ///
36 309.879-320.296 INT: そういう色は禁じて / そして +
37 309.879-320.296 SAT: はい ///
38 309.879-320.296 INT: そういう時にしかもう <使えないってxxx> +
39 309.879-320.296 SAT: <使えない> ///
40 309.879-320.296 INT: 理解していないと /
41 309.879-320.296 SAT: はい ///
42 309.879-320.296 INT: <いけないんですね> ///
43 309.879-320.296 SAT: <そうですね> ///
44 320.296-323.74 SAT: あの / それは本当に / あの / あります ///
45 323.74-324.993 SAT: はい ///
46 324.993-326.714 INT: へえ ///
47 326.714-331.908 INT: それ以外の色を選んで / <着ける /// xxx> ///
48 326.714-331.908 SAT: <選んで> ///
49 331.908-338.578 SAT: まあもう <それはもう自然に> +
50 331.908-338.578 INT:
51 331.908-338.578 SAT: 身についていますので / あの / そこへまあ / 手出しはしない {%com: noise}っていうかね {%act: laugh}///
52 338.578-339.189 SAT: <あのう> [///]
53 338.578-339.189 INT: [<] <hhh {%act: understanding}> ///
54 339.189-340.221 SAT: しませんよね /// ///
55 340.221-357.393 SAT: だから / ま逆に言うとまあ / あのう皇室の方は別として / あのう / 各 / 和尚さん方も / いつかは自分がその / 衣を身にまとえるように↑励みになるっていうかね / 精進重ねるっていうか / あの / そういうことじゃないかなあと思います ///
56 357.393-414.935 SAT: あの / 襟元に / そのう / 半襟って言って / あの / 襟を= どう説明していいか分かんないけど [///]こう / 一枚の白い襟をこう / 襟元にこう / 肌襦袢の上にかけて / あの / するんですけど // その白が / 着物全体をぴしっ {%act: onomatopoeia} と / まとめ上げる効果もありますし / また逆に / その半襟に / いろいろそのおしゃれ心で / いろんな色をこう / 持ってくることによって / 着物の印象を変えてみたり / あのう / 思わぬ / 表情を出してくれることもありますんで / まそこで / おしゃれ心をくすぐるって言うかね / そういうこともありますし / 本当にあのう / 着物のおしゃれっていうのは奥深いもんですよね ///
57 414.935-434.444 SAT: またあのう / hhh {%act: stammer} / 洋服で言うその / コートの / 代わりっていうか / &う [/] 羽織物 ↑ 上着ですけど / 羽織もありますし / hhh {%act: stammer} あの / 道中着 [/] 道行コート ↑ &oh / コート類もありますよね///
58 434.444-451.126 SAT: でそれもまたね / 羽織っていうのは / あのう # 例えば / &ぐ [/] どちらかのお宅を訪問して / あのう / どうぞおあがり下さいという {%alt: いう} ことになって / お家の中へ招かれた時でも / 羽織ってのは脱がなくて良いんです ///
59 451.126-453.02 SAT: 脱がなくて良いんです / 羽織は ///
60 453.02-455.209 SAT: 着物と一体のもんですから ///
61 455.209-468.272 SAT: それで {%alt: そいで} 羽織と着物は / 柄on {%com: English} 柄で柄柄になるんですけれども / その組み合わせも / その組み合わせによって / 一つの物語をかもし出すんですよね ///
62 468.272-470.661 SAT: 時代を揃えてみたり ///
63 470.661-473.36 SAT: 例えば / 絵巻ですとかね ///
64 473.36-481.49 SAT: その / 物語が / 羽織と / 着物の / 組み合わせで / あの / 主張が出てくるわけです一つのね ///
65 481.49-485.732 SAT: でコートっていうのは玄関先で / 取らなきゃならないんですよ ///
66 485.732-488.702 SAT: そういうその / 決まりがあるんですよねえ ///
67 488.702-490.06 SAT: hhh {%act: assent} ///
68 490.06-495.006 INT: ねえ / 着物って一見 / hhh {%act: cough} / 冬は / 寒そうですよね ///
69 495.006-496.292 INT: 見てると ///
70 496.292-497.284 SAT: そうですよね ///
71 497.284-501.426 SAT: ところがあれはねえ / &こ[/] 合理的ににうまくなっているんですよね ///
72 501.426-502.803 SAT: なってるんです ///
73 502.803-509.166 SAT: 実際に着てみていただくと / &あたたか [/] 冬は暖かく夏 / 涼しいです ///
74 509.166-512.042 SAT: 冬は暖かく / &な [/] 夏…
75 512.042-517.291 SAT: それで / 絹 -> ですので / あの / 軽くて暖かい ///
76 517.291-527.78 SAT: あのう / 何て言うかなあ / 自然素材だもんですから / その -> = その何て言うか [///] 空気を調整する働きがあるんですよね ///
77 527.78-534.223 SAT: 例えば私上手に表現できませんけど / 今ダウンジャケットとか羽毛布団 {%alt: うもうふとん} とかありますでしょ ///
78 534.223-537.615 SAT: あれと同じ {%alt: おんなじ} 理屈じゃないの {%alt: じゃないん} / かなあと思うんです ///
79 537.615-548.075 SAT: 私 {%alt: あちし} あのう / 学問的にどうこうっちゅうのは分かりませんけど / &mm 結局そのう / 空気をこう / &ss / &mm = 何と言うか [///] コントロールするんですよね ///
80 548.075-551.612 SAT: だから {%alt: だら} 本当に / 夏涼しく冬は暖かく ///
81 551.612-562.416 SAT: その / 薄い層のこの / &くみ [/] 空気の層の組み合わせで / 体温調節っていうか保温が効いてねえ{%com: clapping hands} / あの &ほん [/] あの着てみると / 実感します ///